わんことにゃんこの愛し方
「やめろ変態暑苦しいっ!!」
ゴンッ、
鈍い音と痛い頭。
なんてデジャヴ。
家で謙斗にやってるから無意識に頭突きしてしまった。
悶絶する茶髪くん。
でも今のは私は悪くないよね?
むしろ悪くても謝れない、タイミング逃した。
まだまだ悶絶する茶髪くん。
ほとんど初対面だけど、いつも過度のスキンシップをしてくる某クソを思い出してイライラしてきた。
だいたいなんだ、このセクハラ野郎は。
……あれ?
ここで私はあることに気づく。
クラスの自己紹介があったから、私の名前を知っていてもおかしくない。
でも、なんでこんなに親しげなんだ!?