砂漠に堕ちた天使 番外編
「どうしよう……あたしたちおしまいよ!」



カーシャたち、女の子も泣きべそをかいている。



莉世もこのまま牢屋に入れられてしまうわけにはいかないと思った。



牢屋に入れられてしまえば、お兄様に会えなくなってしまう。



「セリナ、剣(つるぎ)はある?2本あればいいんだけれど」



「リセ!何を言っているの!?まさか剣で戦おうなんて思ってやしないよね?」



セリナの顔がさらに青ざめる。



セリナの言葉に莉世は笑った。



「まさか、戦えるわけないじゃない ここは宮殿で大勢の衛兵がいるのよ?わたしが踊るわ」



「「「「リセが!?」」」」



みんなが驚く。



「剣の舞なら自信があるの 髪をファラウラの様にしてくれる?」



宴には楽師団がいるはずだが、万が一また音がない場合、髪に編み込まれた鈴はリズムを奏でてくれる。



「わ、わかった!カーシャ、リセに金の衣装と、剣を2本持ってきて!」



セリナは女の子たちに指示を出すと、彼女たちは蜂の子を散らしたように出て行った。



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