砂漠に堕ちた天使 番外編
結婚式前夜の宴の前にジャダハールの大臣になんとかして会う様に団長に頼むようファラウラに言った。



莉世には護衛が必ず付くので大臣に会う事ができない。



湯あみを済ませ、ピカピカに磨かれた莉世は部屋に戻ってきた。



そして、緊張した面持ちで莉世はセリナにお化粧をしてもらっている。



「リセ、顔が引きつっているよ?」



無理もないけれど……と続けるセリナ。



「大臣には宴の席で知って欲しくないの うまく団長が話してくれると良いのだけれど……」



「まず、会えるかが心配だね 他国の大臣に会うのは大変なことだろうから」



それだから莉世は心配なのだ。



自分が会いに行けないのがもどかしい……。



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