7年越しの、願い事【BL】
明之は、ごめんと謝ってから、
「短冊、書いた?」
いよいよそう聞いてきた。
「……書けなかった」
「そっか」
ちょっと残念そうに言うから、
白紙だけど、短冊を出して見せた。
「ほら、ちゃんとしまっておいたんだ」
ただ、願い事が無いだけなんだ。
そう伝えると、
もっかい『そっか』と言って笑った。
「俺も飾れないから、大丈夫だよ」
そう言って、あの日のように笑った。
バイバイと言った、夕暮れのように。