だけど、俺は教師でお前は生徒
「三嶋先生っ。三嶋先生、どうされたのですか?」



堀池先生の声がして、振り向きざま唇に感じる柔らかな感触。



「……っ」



我に返るのと同時に、堀池先生からのキス。



俺の顔を両手で押さえるようにして、堀池先生は目を閉じ、俺を離さない。



やっとの思いで車を道路脇に止めた。



どうするか……この女。



同じ職場でなければ、とっくに車の中から追い出してるところだが。



なんとか堀池先生から離れることが出来ると、



「今日はもう遅いですから気を付けて帰ってください」



そう言って、車から出て、外から助手席のドアを開けた。
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