アクマの掟

「だーかーら。
絶対会えるって言ったじゃん。」

「あ・・・あぁ、そーゆーことね。」
ちょっと焦った自分が恥ずかしくて
うつむきながら答えてしまった。


「なんだ・・・うれしくなかった？」
えっ！！？

急に寂しそうな顔をするから、焦った。
「そ・・・そんなことないよ！
えっと・・ずっとカイトに会いたいなー
っておもってて。
だから、嬉しくて・・・」

最後まで言い終わらないうちに
今度はカイトが
口を押さえながらうつむき出した。

「おまえ・・・素直すぎ・・・」

はっ・・・しまった―――
自分で言っておきながら
こっちまで恥ずかしくなってきた。