初恋ディジー
「……あ、何かお腹痛いかも」
「ええっ?!」
“ごめん”と行って教室から出て行く希沙ちゃんと、それを心配そうに追いかける徹くん。
「何だ、心配して損した。アレは確実に生理来たね」
ハハッと笑ってさくらちゃんは安堵の笑みを浮かべた。
「それより麻有、それあんたの?」
さくらちゃんが机の上に置かれたブルーの折り畳み傘を指差して訊ねてくる。
「えっと……これは榛名くんの――…」
「榛名って、あの榛名暁人?!」
目を丸くして驚くさくらちゃんに、小さく頷いた。