初恋ディジー

彼が教室から居なくなってすぐ

私は全身から力が抜けてその場に座り込む。


大好きな人と初めて交わしたキスは、少しだけ涙の味がした。


“初めては大好きな人と”


確かにその思いは叶ったのだけれど、こんなにも切ないのは、お互い想い合っているはずなのにすれ違ったままキスをしたからだ。


今すぐに追いかけて“好き”って叫びたい。


けれど、転校する決心をした彼の心を振り回したくなかった。


“他の誰のものにもならないで”



きっと離れてしまっても、私は榛名くんのことだけを想ってる――…
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