心はいつも、貴方とともに

a confession








中庭に、アリソンがいる。



陽の光の中を、嬉しそうに駆け回って。



弾けるような笑顔で、アミリアを見上げた。



『お姉様、見て!』


『お姉様、大好きよ!』



アミリアと同じ目を輝かせ、跳ね回る。



『お姉様、私、好きな人ができたのよ。』



やめて、言わないで。



アリソンの指さす方向には、ジークが立っている。



アリソンは嬉しそうに伸び上がり、大きく手を振った。



歩み寄ってきたジークの顔には、困惑の色が浮かんでいる。



『どうして、君が二人もいるんだ?』



違うの、ジーク。



私には、妹がいたの。



『どういうことなんだ…?』



待って!



アミリアはジークに手を伸ばした。



その手は届かず、ジークは霧のように消えてしまう。



ハッとして振り返ると、アリソンがじっとアミリアを睨んでいた。



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