心はいつも、貴方とともに

sister








アミリアは次の日、人目を忍んで妹に会いに行った。



城の奥の、高い塔の上。



そこが、アミリアの妹、アリソンの住処だった。



遠慮がちに、ドアをノックする。



「ア、アリソン?
私…。」


「どうぞ。」



冷たい声が、返ってきた。



…いつも、こうだ。



キィッと音がするドアを押し開け、中にはいる。



アリソンはいつものように、椅子に腰かけていた。



「何の用?」


「あ…。
誕生日だったから、お祝いに…。」


「もう、プレゼントはいただいたわ。
誕生日の日にね。」



あぁ、怒っている。



アリソンは、誕生日当日に来いと言っているのだ。



「ごめんなさい、昨日は忙しくて…。」


「えぇ、そうでしょうとも。
大々的なパーティーで、大勢の人に祝ってもらったんですものね。」



アミリアははあっとため息をついた。



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