地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?




あの日起きると、隣は空っぽだった

不安になった俺は、慌てて布団から出て、リビングに入った


そこには、莉緒は居ない


机に手紙だけ置いてあった



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――――――
――


渚くんへ


ずっと黙っててごめんなさい
色々あって、実家に帰らないといけなくなりました

きっと、もう会えないと思います

しんみりするのが嫌だから、黙ってました
本当にごめんなさい

私は渚くんの傍にいることができなくなったけど…

あなたの幸せを

1番に願っています


莉緒



と書かれていた


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――…



その紙は、涙の跡があった


その日、どうやって過ごしたのかは覚えていない


ただ……

何が起こったか理解できずにいた



あの時と同じ気持ちだった…

突然死んだ、母さんの時と…




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