各駅停車 ~あなたに会いたくて~【短編】
「ど、どうも・・・。」

あたしはどきどきしながら、彼のとなりに腰掛けた。




しばし、沈黙が流れる。




「ぼくは星野涼。」

少しして、彼は口を開くと、あたしに言った。


「Y高校の三年。」



星野涼――。


ようやく知った彼の名前。



あたしは彼の名前を、心の中で繰り返した。


そして彼もあたしと同じ高校三年生だということを知った。



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