各駅停車 ~あなたに会いたくて~【短編】
「あのさ、」

涼は海から目をそらさずに話し始めた。

「きのう絵を見たんだ。」



「絵?」

あたしは聞き返した。



「うん。海を見ている少年の絵。」



あたしはどきっとした。


それって・・・。




「その絵を見たあと、どうしてもまたこの電車に乗りたくなったんだ。」

涼は言った。



「あたしもまたこの電車に乗りたかったの・・・。」

あたしはやっとのことで言った。


想いがこみ上げてくる。



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