そして、今日も好きなんだ




僕は彼女を名前で呼ばない。


呼んでしまえば、想いがバレる気がして。


童顔なのに、かっこいい僕の親友にバレてしまう気がして。



僕は彼女を『君』と呼ぶ。








「優しすぎて、かっこいい」
なんてあいつにはよく言われるが、僕はただ怖がりなだけだ。


あいつの方が、よっぽどかっこいい。




だから、

あいつに敵う訳なくて。






だから、

僕の恋は始まった時から


終わっていた。




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