心の中のあなた
*狭山カオリ*



朝学校に行くと狭山は、もう既に来ていた。

俺は、速くなる鼓動を抑えながら自分の席に座る。



「……おはよう」


隣から高くて小さな声が聞こえてきた。
隣を見ると狭山が俺を見ながら、目を泳がせていた。


「…あぁ。…おはよ」



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