MIND SPIRAL
第四章 衝動
 
「見つけるって言ったって……何処を捜すの」
 
 
「僕の神の力が使えればいいんですけどね……」
「無理だろう」
 
「手当たり次第で捜すしかないです」
 
「手当たり次第って……世界は広いですのよ」
確かに潤の言う通りだ。
手当たり次第だなんて無茶だと乃亞は思っていた。
 
「日本にいますよ。僕が地球に来る時に調べて置いたんです」
 
 
 
「へぇ……」
 
「じゃあ、僕はクラリスを捜して来ます」
そう言い残して、オスカルは教室を出て言った。
 
 
「オスカルはクラリスという神様がとても大切な人なのですね」
 
「……あぁ。そうだな」
 
「乃亞……?」
 
 
乃亞はオスカルの後ろ姿をずっと見つめていた。
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