君が好き。

*疾風side


うわ〜俺どうしよう‥

さらっと可愛いとか言っちゃったし‥

まぁ、聞こえてなかったっぽいからな‥

今は、優美ちゃんと歩いてるけど
さっき光から来たメールが

気になって話せない‥

『真波ちゃんに告ったら成功♪
次は、疾風だな?!
クラス委員終わったら、送ってく
ついでに告っちゃえば?
PS.優美ちゃんも疾風の事
気になってるかもだってよ〜』

こんなメール来て、冷静で
いられるほど俺強くないし‥

軽くパニックになってると、

「先輩!!」
声と同時に引っ張られた。

「うわっ?!」

「先輩‥大丈夫ですか?
車にぶつかりそうでしたよ‥」

「え‥あぁ大丈夫。ゴメンね?」

「いえ。具合悪いんですか?」

優美ちゃんは俺より背が低い。
つまり、俺の顔を見ようとすると
自然に上目遣いになっちゃってる‥

「大丈夫‥!!」
心臓が‥ヤバい。
さっきの顔は普通に可愛かった‥

「そうですか?」

帰るまでに、心臓持たないだろ‥

やっと、バスに乗るとこだし‥


コツン。

ん‥?何か肩に当たった‥
横を見た時、バクンと心臓が跳ねた。

肩に当たったのは、優美ちゃんの頭。

寝てるわけですよ‥

寝顔とか‥ヤバい。

気持ちよさそうに寝てる優美ちゃんを
起こせるわけもなく‥

俺は、優美ちゃんの家近くのバス停
まで、行くことにした。

「優美ちゃん‥?優美ちゃん‥!!」

「んっ‥あれ?」

寝起きもヤバいな‥

「着いたよ?」

「はい‥」

まだ寝ぼけている優美ちゃんを
支えて、バスを降りた。

「優美ちゃん‥大丈夫?」

「ふぇ‥はい。あれ、先輩?
何でいるんですか‥?」

「ん‥優美ちゃんに付き添ってた。」

「え‥嘘!!ごめんなさい‥
先輩、1つ前ですよね?」

「まぁ‥」

「じゃあ‥次のバスまで、
時間ありますし‥よかったら、
家来ますか?」

「え‥悪いし‥いいよ?」
優美ちゃんの家とかマズイでしょ‥

「今日は、親いませんし‥来て下さい!!」

親いないとか‥ますますダメでしょ‥

そう思ってたんだけど‥
< 25 / 191 >

この作品をシェア

pagetop