ROSE~AI (ノンフィクション
放課後。
どうしてもあの感触が忘れられなくて、気づけば掃除当番をすっぽかし馬鹿みたいに美術室の前に立ってた。
可笑しいね。
あの日全部捨てたはずなのに。
「あら?」
教室の窓から教師が顔を出した。
「・・・。」
やべ。
逃げ出そうとするアタシを呼び止める。
「待って!少し入ってお話しでもしない?」
「・・・いえ。」
否定の言葉を呟いて、去ろうとした時。
「あなた絵、経験あるんでしょ?あの絵・・・最後まで描いてみない?」
「・・・・・。」
一瞬、
ほんの一瞬だけ足をとめた。
「あなたには芸術センスがあるわ。」
「・・・・・。」
知ったような事言わないで欲しい。
一枚の描きかけの絵しか見てないくせに。
そっと振り返って口を開いた。
「絵は、心をうつす鏡だと教えられました。」
「・・・・。」
唐突なアタシの言葉に、教師は黙って耳を傾ける。
「私には何も描けない。私が持ってるのは黒い絵の具だけです。」
酷く悲しそうな顔をして私を見てたけど、何で悲しいのかわからない。
無表情のまま、教師の目をじっと見つめ、背中を向けて歩き出した。
もう、呼び止める事はなかった。
どうしてもあの感触が忘れられなくて、気づけば掃除当番をすっぽかし馬鹿みたいに美術室の前に立ってた。
可笑しいね。
あの日全部捨てたはずなのに。
「あら?」
教室の窓から教師が顔を出した。
「・・・。」
やべ。
逃げ出そうとするアタシを呼び止める。
「待って!少し入ってお話しでもしない?」
「・・・いえ。」
否定の言葉を呟いて、去ろうとした時。
「あなた絵、経験あるんでしょ?あの絵・・・最後まで描いてみない?」
「・・・・・。」
一瞬、
ほんの一瞬だけ足をとめた。
「あなたには芸術センスがあるわ。」
「・・・・・。」
知ったような事言わないで欲しい。
一枚の描きかけの絵しか見てないくせに。
そっと振り返って口を開いた。
「絵は、心をうつす鏡だと教えられました。」
「・・・・。」
唐突なアタシの言葉に、教師は黙って耳を傾ける。
「私には何も描けない。私が持ってるのは黒い絵の具だけです。」
酷く悲しそうな顔をして私を見てたけど、何で悲しいのかわからない。
無表情のまま、教師の目をじっと見つめ、背中を向けて歩き出した。
もう、呼び止める事はなかった。