サグラダ・ファミリア
『誰か、誰か、
あああ、
消滅してしまう、
消滅してしまう』
あまりに必死な、
その声に私は狐の肩を齧った。
「イッテェ!」
狐が大声を上げて、
途端、バサバサバサと音がした。
布達が一斉に飛行機から、
離れて行くのがわかった。
「あっ、てめ、
逃がしちまったじゃねーか」
最初の感覚と同じよう、
頭の中に、布達が方々に散って行く画が広がった。
ほっとして狐から歯を抜くと、
狐の肩は私の唾でうっすらと濡れてしまっていた。
『まぁ、まぁ、
ピーナツでもどうぞ』
ザビエルさんが、
笑顔で私と狐にピーナツの入った小袋を渡して来た。
そういえば、朝食も途中までしか食べれていないのに。
騒ぎのおかげで、機内食にもありつけていないのに。
ここまで、一度もお腹が空いていない。
ということに、このピーナツを見て気づいた。
私は、一体どうしてしまったのだろう。
あんなに食いしん坊だったのに。
いくらかの不安を覚えをながら、ピーナツの袋を空け、
中のものを口に運んだ。絶妙な塩加減。
「何これむちゃくちゃ美味しい」
思わず低い声で唸ると、
狐は自分の分の小袋を見て、
私を見て、
とてつもなく悔しげに、
その小袋を私に渡した。
「くれるの?」
「袋、開けて」
不器用かよ。
*
あああ、
消滅してしまう、
消滅してしまう』
あまりに必死な、
その声に私は狐の肩を齧った。
「イッテェ!」
狐が大声を上げて、
途端、バサバサバサと音がした。
布達が一斉に飛行機から、
離れて行くのがわかった。
「あっ、てめ、
逃がしちまったじゃねーか」
最初の感覚と同じよう、
頭の中に、布達が方々に散って行く画が広がった。
ほっとして狐から歯を抜くと、
狐の肩は私の唾でうっすらと濡れてしまっていた。
『まぁ、まぁ、
ピーナツでもどうぞ』
ザビエルさんが、
笑顔で私と狐にピーナツの入った小袋を渡して来た。
そういえば、朝食も途中までしか食べれていないのに。
騒ぎのおかげで、機内食にもありつけていないのに。
ここまで、一度もお腹が空いていない。
ということに、このピーナツを見て気づいた。
私は、一体どうしてしまったのだろう。
あんなに食いしん坊だったのに。
いくらかの不安を覚えをながら、ピーナツの袋を空け、
中のものを口に運んだ。絶妙な塩加減。
「何これむちゃくちゃ美味しい」
思わず低い声で唸ると、
狐は自分の分の小袋を見て、
私を見て、
とてつもなく悔しげに、
その小袋を私に渡した。
「くれるの?」
「袋、開けて」
不器用かよ。
*