サグラダ・ファミリア
「こいつを元に戻せ」
狐は白髪の冗談も、坊主達の横槍も、
丸ごと無視して私のほうを、顎でしゃくった。
「あー・・・」
「早く」
しぶる白髪に、狐は苛立ちを露わにした。
白髪は少し考え込んだが、諦めたように、一歩前へ。
私の頬を撫でると、顔を近づけた。
鼻がぶつからないよう、少し傾けて、
目の前、
白髪のゲルマン系フェイスが迫って来た。
長い睫の並ぶ目を、そっと閉じて、様になるキス顔。
それが、
バチン、という音と共に、
遠のいた。
「何してやがんだ」
狐の声。
「え?!だから、このコの意識を取り戻そうと」
「その方法しかねぇのか?!」
「・・・ないです」
「嘘つけェー!」
「嘘だと思いたい気持ちはわかるんすけど、
マジ無いんすよ、さーせん」
白髪の声は、軽い。
そして、今度は一瞬。
再び近づいて来た白髪の顔と、
唇にふわりとした感触。
それから体中に、血の巡った感覚。
私は目を開け、狐の腕の中で、
もぞもぞと動いた。
狐は私の意識が戻ったことを確認すると、
白髪を指差し、ザビエルさんに向かい、
首をお切り、のような仕草をして見せた。
「ちょ、狐兄ぃ、今のジェスチャー見逃せねーんすけど?!」
白髪が騒ぎ、シンがやれやれと欠伸をした。
狐は白髪の冗談も、坊主達の横槍も、
丸ごと無視して私のほうを、顎でしゃくった。
「あー・・・」
「早く」
しぶる白髪に、狐は苛立ちを露わにした。
白髪は少し考え込んだが、諦めたように、一歩前へ。
私の頬を撫でると、顔を近づけた。
鼻がぶつからないよう、少し傾けて、
目の前、
白髪のゲルマン系フェイスが迫って来た。
長い睫の並ぶ目を、そっと閉じて、様になるキス顔。
それが、
バチン、という音と共に、
遠のいた。
「何してやがんだ」
狐の声。
「え?!だから、このコの意識を取り戻そうと」
「その方法しかねぇのか?!」
「・・・ないです」
「嘘つけェー!」
「嘘だと思いたい気持ちはわかるんすけど、
マジ無いんすよ、さーせん」
白髪の声は、軽い。
そして、今度は一瞬。
再び近づいて来た白髪の顔と、
唇にふわりとした感触。
それから体中に、血の巡った感覚。
私は目を開け、狐の腕の中で、
もぞもぞと動いた。
狐は私の意識が戻ったことを確認すると、
白髪を指差し、ザビエルさんに向かい、
首をお切り、のような仕草をして見せた。
「ちょ、狐兄ぃ、今のジェスチャー見逃せねーんすけど?!」
白髪が騒ぎ、シンがやれやれと欠伸をした。