あの二人の関係こそ世界の七不思議に入ると思うんだ(友人談)

………はっ!?

殺気っ!?

俺は何かを感じ飛び起きた

ふと感じるのは、右腕の方に温かい温もり

夏である今にはちょっと遠慮させていただきたいものだ

俺は右腕にくっついている『それ』を引き離そうとする

「……彩、起きろ」
「……きっらーん! おはようからおやすみまでいつでも一緒、みんなのアイドル彩ちゃんだよ!」
「……朝っぱらからテンション高いなぁ」

現在、朝一番にこんなテンションで大声あげてくださりやがったのが、須藤彩、まあ世間一般で言うところの幼馴染ってやつだ

彩と俺の家は、というか部屋はほんとに窓を挟んでせいぜい一メートル位しかない

彩は俺の部屋に入り浸っているという訳だ

「……で? この状況はなに?」
「うん? 起こしに来てあげたんだよ?」
「そりゃどうも……。で、なんで布団に入る必要があった?」

そうなのだ、今の状況としては、彩と俺が同じベッドにいるのだ、無論シングルの

非常によろしくない、体温的な意味で

え?
男女が一緒はまずい?

ああ、そう言えばそうだなぁ

相手が相手だし気にしないけど

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