今宵あなたに愛されて
めったに人前に出ない筈なのに、こうして今俺の前にいる。
差し出された手を握って立ち上がる。
「もっと強くあれ。大切なものが守れるくらい…」
そう言い残して俺に背を向けた。
その背には【四代目 蓮華】と書いてあった。紅のつなぎのど真ん中に、蓮華の花と共に。
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