王子と秘密の甘い時間。
「若林、昔から、かっこいい男の人と付き合っては、抱かれるとすぐに別れてるらしいよ。」
「なんで……。」
「ごめん、理由までは分からないんだけど……、」
純弥くんは申し訳なさそうにしている。
私は慌てて、
「ううん、こっちこそ急にごめんね!!
教えてくれてありがとう。」
私はペコリと頭を下げた。
「そういえば、」
「?」
「慧斗、後夜祭に誘った?」
私は首を振る。
「そっか……。」
純弥くんは苦笑いをしていた。