2番目の恋人
「皐が授業サボるとかあり得ないでしょ?」
「あり得てるじゃん。今、実際にサボってるんだし。」
こいつ、噂と全然違う。
「あんた優等生の王子様じゃないの?」
周りはそう言ってる。
誰にでも優しくて、完璧な人だって。
まさに王子様。
「王子様?みんながそう言うなら、そうなんじゃない?」
イライラしながら尋ねるあたしに対して、冷静にそう返す。
「まぁ、噂とかってあまり信憑性ないからね」
笑顔だけど、笑顔じゃない。
なんか目が笑ってない……そんな感じ。
「実際にあんたも噂とは全然違う気がするし」
――ドキッ
この奥深い瞳は苦手だ。
あたしの思考がストップするくらい、引き込まれてしまう。
「う、噂と違うなんて、どうして言い切れるのよ」
どうせあたしの噂なんて、たかがしれてる。
少なからず、良い噂ではないってことも……
「勘だよ。勘。俺がそう思ったから。」
『俺がそう思ったから』って、なかなかの俺様発言