2番目の恋人
『皐っ!?聞いてるか!?』
「あ、あぁ―…」
『本当に大丈夫か……?』
ふざけた感じがなく、本気で心配してくれてるのがわかる……
「大丈夫だ。つ―かそこに愛華いるか?」
『ん?愛華?いるよ』
「じゃあ今から行くって伝えててくれ。」
『了―解っ。愛華に今から癒してもらうんだな♪』
「バ―カ。そんなんじゃねぇよ。」
それだけ言って電話を切った。
よし……
息を深く吐いて、頭を切り替えた。
今からの俺はただの“皐”では無く、八神病院の後取り“八神皐”になる。