2番目の恋人


だったら……


「ここはハンバーグが美味しいよ」


「え?」



少しでも今を楽しんでほしい。



「ふっ、ありがと。んじゃ俺、ハンバーグね。」


「うん」


それからあたしはチキンドリアを、皐はハンバーグセットを頼んだ。



皐がハンバーグを食べてる姿は、さっきと同じで男の子だった。



「ねぇ、皐。」


「ん?」


「この後どこ行こうか?」



「え?でもさ、もう夕方だし…「今日だけ付き合ってあげるよ。行きたいところ、どこでも。」




皐の笑顔を見たい。



ただ、それだけ。


理由なんていらなかった。



「じゃあさ、後一つだけいい?」


皐はハンバーグを食べ終わって、ファミレスの代金を全部払ってくれた。



自分の分は払うって言っても『黙ってご馳走になっとけ』と言って、決してあたしにはお金を出させないようにした。



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