私と彼の歩く道


なんて、本気で思ってるわけじゃない。


でも、引くに引けなかった。


「あんまり、意固地になるなよ?」


「うん…」


何だか、郁斗の方が大人だな。


自分の事を悪く言われたのに、全然気にしてないんだもん。


自己嫌悪を感じながら、空を見上げると、今日も快晴の秋空が広がってる。


私の心とは、正反対だね…。


「そうだ。来週の土曜ヒマか?」




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