私と彼の歩く道


「もう!情けないないなぁ。4組に負けるなんて」

優子は、そう言って怒っていた。


そして私は、と言うと、どうしても郁斗を目で追ってしまう。


さっきの女子たちは、試合が終わるとすぐに、郁斗の元へ走って行った。

まるで、ファンクラブみたい…。


そんな様子を、じっと見ていると、郁斗と目が合ってしまった。




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