私と彼の歩く道


だけど…。


「優子、おはよ!」


いつもみたいに、朝一番に優子に挨拶をする。


そうしたら、必ず優子も返事をくれるの。


“香織、おはよう”


って。


それなのに…。


優子は、私に目を向けただけで、すぐにそらした。



「優子…?」


その態度が訳分からず、優子に近寄ると、避けるように教室を出て行ったのだ。



何で…?


何で、無視するの?




< 92 / 203 >

この作品をシェア

pagetop