近くに居るのに。
「しん…ヤダ。うちのことも見てよ…」
やばい、うち。
初日だからって甘えすぎだ。
「可愛い。なんかレアなひよりだね?」
しんは微笑むというよりニヤニヤのように笑った。
しんのブルーアイが透き通って綺麗だった。
「あのーひなたさんのこと忘れないで?」
「あっお兄ちゃん…」
急に恥ずかしくなった。
でもやはりしんは偉そうにする。
顎をうちの頭の上に乗っけてきた。
「ああ。帰るよ、ひより」
お兄ちゃんは鍵をチャラチャラ鳴らしながら先に行った。