愛しの先生は旦那様

先生の声





先生の英語の教え方はわかりやすい。
だけど点数は取れない。


先生が悪いわけじゃないんだ。


私の暗記力が悪い。
だけど他の教科の暗記はなぜかできる。


英語だけは受け付けない私。



「もうこんな時間か」



時計を見ると夜の八時を回っていた。



こんな時間まで生徒と先生が、しかも二人きりでいいのだろうかと私は焦った。


「大丈夫」


先生は焦る私の頭をポンっと叩いた。

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