air





「よかったじゃん!」




あたしが笑うと奈々も笑う。


現在あたし達は電車の中で恋ばな全開中。


奈々はあたしの気持ちは絶対みんなに内緒にしてくれるって言っていたし、意外と話してみると盛り上がって止まらなくなってしまった。

奈々に打ち明けて、正解だったと思う。




「あ、じゃああたしここだから。じゃあね!」

「ばいばーいっ」




奈々が立ち上がって電車から降りると、プシューと虚しい音を出しながら電車のドアが閉まった。

盛り上がった後だからか、ちょっと寂しさを覚える。



奈々に打ち明けてから心がスッキリとしている。


奈々にも報告出来るくらい、あたし頑張ろう。




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