嘘つきな彼女Ⅱ

考えながら階段を下りていくと、不意に思い出して足を止めた。



……ツヨシだ。



ツヨシを振った時に言った言葉と全く同じ。



あの時、罪悪感を感じたんだっけ。



また私、同じことをしたんだ。



私がそんな振り方をしたのが敦に伝わって、あんなことをされたのかな。



最悪なのは、私の方だったのかもしれない……。

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