嘘つきな彼女Ⅱ


「あ、あの……今日、一緒にかえろう?」



震える声でなんとか言うと、蓮は迷うことなく



「ごめん、今日はちょっと」



と言った。




そのまま教室を出て帰ってしまって、取り残された私は呆然とその背中を見送った。



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