嘘っぱち☆うぇでぃんぐ
家族じゃないけど




本当の夫婦でさえないけど




初めての遊園地だもん。




心から楽しいって思えるくらい




ずーっと、笑ってるくらい




楽しみたかったのに。




修学旅行前から楽しみにしてたのに。




オシャレしたのに。




「お客様、ご注文は?」




未「グスッ…カスタード…チョコクリームバナナ…でお願いします」




「かしこまりました。横で待っていてください」




すぐに、クレープは出来た。




クレープを噛りながら




留萌がいる場所に行くけど




いなくなっていた。




未「いてもくれない…。グスッ。あたしが何した?グスッ。もぉ、やぁ…」




涙がボロボロ流れてきた。




ベンチに座って、泣きながら




クレープを噛った。




『留萌なんか嫌い。嫌い嫌い嫌い嫌い』




「何を考えてんの?」




未「…が嫌いって」




「誰が嫌い?」




未「だから!!留萌が嫌いっ…!!!!」




留「留萌って俺のこと?」




前から話しかけてきたのは留萌だった。




俯いてて、気づかなかった。




声も気づかなかった。




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