URAHARA【更新中】



だいぶガタのきた引き戸を開ければ、消毒液の匂いと嗅ぎ慣れた香水の匂いが充満してる。

「遅っ、昼奢ってね」

「えぇ?!んな殺生なぁ」

保健室を自身の部屋とでも勘違いしてるのか、普通なら病人が休むであろう白いベッドに
でーんと寝そべりながら携帯をいじくり倒している。

「あれ?タミちゃんは?」

「職員室」

「ふ~ん」

タミちゃんとは、ここの保健医で若い子に目がない変態独身男(20代後半)だ。
田辺ミツルだからタミちゃん。

正確な年は絶対教えてくれないけど、いつも私達生徒の相談に乗ったり他愛ないお喋りにも付き合ってくれる
いわば若い子達の良き理解者。
あくまで若い子だけだけど。

私も百合もタミちゃんが大好きでよく保健室に篭る。


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