欲望チェリ-止まらない心
恋にゆれる放課後
――放課後









HRが終わり教室を出ると、
廊下でひー君が待っていた。




「三咲」


「あ、ひー君!」


ひー君を見た瞬間、あたしの胸がドキンと跳ねる。


一緒にいた優子ちゃんと亜季ちゃんも


ひー君を見た瞬間、緊張で笑顔が固まっていた。






「三咲の新しい友達?」


ひー君が優しい笑顔で二人を見ると、二人の顔はみるみる赤くなった。


「うん!優子ちゃんと亜季ちゃんだよ!」


「あ、ぁの…はじめまして!」


優子ちゃんと亜季ちゃんはテンパりながらひー君に頭を下げる。


初々しいその態度に、ひー君はくすっと笑った。


「初めまして。三咲の彼氏の、藤ヶ崎聖です」


「!ッ!!もももちろん存じ上げておりますデス!!!」


優子ちゃんは緊張のあまり敬礼までしだす。



ひー君は口元に手を当ててクスクス笑いをこらえた。


「ありがとう。三咲と、仲良くしてあげてね?」


ひー君が、あたしの頭にぽんと触れた。





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