欲望チェリ-止まらない心
普段滅多に言い返せないあたしが…


「…バイトするのはうちの高校では認められていますよ?」


声が震える。


「普通のバイトならな」


「は?それどういう意味ですか?」


「…………」


彼は赤い髪をくしゃりとかき上げると、目を細めた。



「だから…世間ではそれ、援交っつうんだろ」


彼のため息が静かなホテル街に落ちる。



………はい?







「え…ええ…援交…??!」


あたしは思わず、ちょっと大きな声を出してしまった。


だって…これ萌菜ちゃんのお姉さんの紹介だよ?!


そんな…

援交だなんて…

あるわけないよね…?


そんなあたしに、彼は言い放つ。


「あんた…汚ねぇ上に白々しぃ女だな」


「!!!」



な…な…


そして


彼はそれだけ言うと、あたしが何も言えない内に自転車に乗り去って行った。



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