欲望チェリ-止まらない心
罪悪感


8月になると

あたしは何日か高校に登校した。



文化祭の記事を大きな模造紙に仕上げる作業をするのに


クラスの男子の呼び掛けで皆が集まってくれることになったからだ。


一学期にあたしへのイジメがあってそれが解決して…


亜季ちゃん曰く、うちのクラスの結束力は強くなったそうだ。


雨降って地固まる…、ってこういう事なのかな。





だけど毎回、萌菜ちゃん達3人は不参加だった。








「ま、そりゃ来にくいよね」


優子ちゃんが作業を進めながら言う。


「誰も無視はしないだろうけど気まずいよね」


亜季ちゃんは休憩中でペットボトルのジュースを飲んでいる。


真夏の教室は暑く

作業はなかなかはかどらない。


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