欲望チェリ-止まらない心
「三咲…」


ひー君はそんなあたしの頭を優しく撫でた。


「三咲…もういいよ」


「…え?」


「もう…我慢しなくていいから」



ひー君は切ない笑顔であたしを見つめていた。



「安心しなよ。紅はどこへも行かないよ」


「……え?」


「もう…これでもう自分の気持ちが分かったよね?」


「………」


「三咲には紅が必要だよ」






そして

ひー君は一枚の航空券をあたしに見せた。






「行くのは、俺だから」



「………え?」



「俺が行くんだよ、三咲」









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