欲望チェリ-止まらない心
そこへ希美ちゃんと愛華ちゃんもやって来た。


「なになに~なんの話?」


「あ、聞いてよ~!三咲ったらちょ~可愛いんだけどぉ!ひー君とキスしたらしいんだけど、真っ赤なの~」


「ええ?マジで?キスしたの~?」


「の、希美ちゃんっ声が大きいよ~///」


あたしは教室をキョロキョロと見渡す。


誰も聞いてないみたいでちょっとホッとした。


「でも、なんか聖先輩と三咲のそういうシーンって想像出来ないわ~」


希美ちゃんがザックリ言う。


「なんてゆ~か、萌菜と聖先輩のが想像つくってゆ~かぁ」


――…え?


「あ~確かに!ビジュアルは萌菜のがお似合いだよね。しかも萌菜、いつの間にかひー君とか呼んでるし~」


「え?やだ、うそぉ、ひー君とお似合いとか嬉しい~///」


愛華ちゃんの言葉に萌菜ちゃんも照れたように頬を手で隠した。


「三咲も、もう楽になれば?」


「え…?」


「ぶっちゃけ疲れね?三咲にはもっとお似合いの男がいるって」


希美ちゃんは明るい笑顔であたしの肩をポンッと叩いた。



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