あの頃の想い
しばらくさほの家の前で喋っていると、さほのお姉ちゃんの舞ちゃんが出てきた。

「あんたらねぇ、喋んのはいいけどそんなとこにいると邪魔。」

舞ちゃんは私たちを睨んだ。

「ごめんって、舞ちゃん!」

ほのかは謝り、バイクにエンジンをかける。

「舞、今からバイト行くんだったら送ろうか??」

さほは誤魔化すように言いヘルメットを取り出す。

「なら、送って。」

舞ちゃんはヘルメットを受け取ると、それをかぶりさほの後ろに乗った。
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