I LOVE YOUが聴きたくて
「さぁて、今日が始まりましたよ!日の出が見れて、良い出だしだ!今日からオープンだ!よし!!」
魅麗は、窓辺から朝日に向かって、ひとり声に出して言うと、自分自身に気合いを入れた。
新しい門出に、
新たな気持ちになる。
新鮮な気持ちに、魅麗はバイタリティに溢れ、期待感でいっぱいになり、生き生きと、みなぎる力に満ちあふれていた。

オープンは、10時。

魅麗は、怜(ユウ)と自分の朝食を作り始めた。そして、オープン初日の今日は、来て下さったお客様に、マッシュルームのスープを振る舞おうと思い、作り始めた。
朝七時に、怜(ユウ)を起こしにいく。
目覚めの良い怜(ユウ)は、既に起きていた。

魅麗は、自分も朝食を食べながら、怜(ユウ)に朝食を食べさせると、用意をし、怜(ユウ)を幼稚園へと連れていった。
そして、魅麗は帰宅。

時刻は、午前九時。

「そろそろだわ。ワクワクしてきたー」
魅麗は、期待と不安で胸を高鳴らせた。

魅麗は、開店前の掃除を始める。
前日までに、ディスプレイも掃除も完璧にしていたので、そんなに掃除をする必要もなく、すぐに終えてしまった。
マッシュルームスープも作り終えて、魅麗は、手持ちぶさたになる。
魅麗は、店内の電気をつけた。
そして、徐に外に出た。
風景は朝日に染められ、清々しい朝の匂いがした。
「あぁ、いい気持ち」
魅麗は、朝日を浴びて、大きく背伸びをした。
高台から見える、山々や川や街道など、眺めの良い風景を見下ろす。
大通りから階段を上がった高台のこの場所に建っているのは、魅麗のお店だけ。
しかも、きのこの形できのこ模様の建物なので、一際目立ち、とても目につきやすい。

魅麗は、改めて、気に入っていた。

魅麗は、お店の周りを、眺めの良い景色を見渡しながら一周りする。
歩きながら、庭の安全や綺麗さを確認する。
魅麗は、安全を確認すると、お店のドアのCloseのプレートをOpenにして、中へと入った。


新しい明るい電灯に照らされて、綺麗にディスプレイされた真新しい雑貨たちが、輝いている。
「今日は、お客様、来てくれるかしら」
魅麗が、雑貨たちを見渡しながら、ふと思い、ソワソワしていると、お店のドアが開いた。
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