本当のきもち。

南彼方

「ふわぁ…」

私は重い足をだし通学路をとぼとぼ歩いていた

昨日はあんまりよく眠れなかった

あの後少ししてから別れて帰ってきたけど

なんだか寝つきが悪かった

昨日は南彼方に惑わされてばかりだった

もう会わなきゃいいんだけど…

これ以上会ったら私の中のなにかが壊れそうな気がする

そう思っていたのに後ろからあの声が聞こえてきた

「篠原〜おはよう!」

うっとうしいくらい元気な声

今一番会いたくない人間南彼方が走ってこっちにきた

「……………」

私はシカトを決意した

「今日はいい天気だな」

「……………」

「雲一つねぇよ!すげー!」

「……………」

そのまま私は学校まで無視し続けた

でも南彼方はまるで私が答えないのが当たり前かのように

一人話続けていた
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