ロンリーウルフ
ギャルな元カノことマキは力一杯腕を引いて、
「バカ!」
と吐き捨て、ルーズソックスの脚をバタバタ動かして走り去ってゆく。
一体何だったんだ。
あたしはただ、大学に行きたいだけなのに。
どうしてこんなことに巻き込まれなきゃならなかったんだ。
「レイヤ」
「んだよ」
レイヤはばつが悪そうに答えたが、未だにあたしの肩を抱いている。
「何だったの、今の?」
「忘れろよ」
「無理だし」
「あいつが勝手についてきたんだよ」