ロンリーウルフ
向日葵は鏡越しにあたしを見つめ、耳にてを添え、他のホステスに聞こえないように囁いた。
「店のお金、帰ってきたらしいよ」
「え?」
思わず声が大きくなった。
すかさず向日葵がシーッと人差し指をたてる。
あたしは慌てて声を殺した。
「ってことは、響香さん、見つかったの?」
向日葵は首を傾けた。
「さあ? それはわかんないけど、それで今、相川さんがオーナーのとこ行ってるみたい」
なるほど。
それで裏にいなかったのか。