ロンリーウルフ
「実は昨日、拾い物をしたんです」
「拾い物?」
「大したものじゃないんですけど」
まさか、人間の男の子だとは言えない。
「へぇ、それで?」
「そいつのせいで、あんまり寝れなくて。寝坊して講義サボっちゃいました」
裏部屋に笑いが起こり、あたしも苦笑いをしてみせる。
「手のかかる拾い物だったんだ」
「ええ、まあ」
「かわいいの? それ」
相川さんと部屋にいるボーイたちは、狙い通り、拾い物を猫か何かだと思ってくれたようだ。
「いえ、全然」
再び部屋に笑いが起きた。