True-History~本当の歴史~(仮タイトル)

広々とした、この時代に来て玲が初めてはいった部屋

その中で信長は下を向きあぐらをかいている。


その正面には蘭丸、玲が足を崩し座っていた。


「簡単に言うぞ…」
信長は顔をあげて言う

「はい…」
蘭丸が返事をする。

「…伊達の仲間がこっちに来てるな…」

「え?」
玲は驚いた

「本能寺の帰りにな、こんな物を拾った…」
そう言うと信長は右手から赤い糸のようなものを出した。

「これは…髪の毛?」
蘭丸が聞く

「あぁ、赤髪なんて篠原にはいない、伊達軍にはいたはずだな…真田幸村と言っ

たか?」

「真田幸村?」
玲はまた驚いた

伊達の仲間に真田幸村?

「伊達群の中でもなかなか名前が売れてるやつだな…しかし、玲の場所がバレているとは…」
信長は頭をかかえる

「織田さん、それよりも一体どうすれば?」
蘭丸は冷静であった。

「俺は明日から秀吉の加勢に行かなくては駄目なんだ…蘭丸…お前に任せるしか…」
徐々に声が小さくなる信長

「わかりました。任せて下さい!」
蘭丸はすぐに答えた。

「俺もなるべく早く帰れるようにする、それまでは何もないことを願おう、何かあったら頼むぞ!蘭丸!」
信長と蘭丸は目を合わせ、頷いた

それを玲は静かに見ることしか出来なかった。
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