ありがとうとごめんね
─2ヶ月後

今日は1年間で最後の大会。
担当の100㍍はないけど、幅跳びに出る。
8月最初に怪我をしてしまって完治2カ月と言われた。
それで今日10月中旬。ギリギリ最後の大会に出ることができたんだ。
だけどね、結果は散々。
しかもね・・・。競技場に連が来てたんだ。
そればっか気になって幅跳びは全然集中できなかったんだ。
連はね・・・・彩に会いに来てたんだよ。
一緒に帰ったんだって。
ねぇ、彩??彩って連の事好きじゃないんだよね?
うちに頑張ってって言ったよね?諦めるからって言ったよね?
彩の事、信じていいよね・・?

─次の日
『早くおきな~』
そう言ってお母さんに布団をはぎ取られカーテンを開けられ・・。
「んん・・・・まだ寝むぃ・・・。」
『学校遅れるよ!』
学校なんて・・・・。学校・・。

なんて言いながら起きて学校に到着!
だけど今日は気分が上がらない。
いつもなら連に会えるからそれだけの事で学校が楽しみだったのに・・。
彩に本当の事聞こっかな。
「ねー彩さ、昨日連と一緒に居たんでしょ?」
『うん・・・まぁ・・』
「一緒に帰ったの??」
『ぃや・・・一緒に帰ったってゆーか・・。』
「ま、いいや!うち、彩の事信じてるからねっ」
・・やばい・・彩にヤキモチ?嫉妬?妬きすぎて言葉が
強くなっちゃったな──・・。
ねぇ、彩。本当の事教えてほしいな。
一緒に帰っただけ?ほんとに諦めたの?うちの事応援してくれてるの?
もう・・・・やきもちばっかで彩には冷たい態度とっちゃうよ・・。
でも・・彩が悪いんだもん。。うちに内緒で一緒に帰るから・・。

『紗季』
あ、優季。
「ん?」
優季は同じ陸上部の友達ですっごい仲がいいんだ。
『彩と連、付き合ってるって。』
・・・・え?
「本当に?一緒に帰っただけじゃなくて?」
『うん・・彩から直接言われたんだ。』
「そっ・・・か。」
やばい・・涙が・・ここ教室だよ。みんないるよ。
泣くなよ・・。
『なんか連が‟紗季には傷つくから絶対言わない方がいい″って言ってたんだって。』
・・・・はぃ?‟紗季には傷つくから絶対言わない方がいい″?
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