法螺吹きテラー
ドアから出た先は、教室の中だった。
さっきまで百物語をしていたその場所。
「あ、先生!どこ行ってたんですか?!」
部長が入り口近くにいて、
俺を見つけて駆け寄ってくる。
「なんか数日経ってるみたいだし、
ちょっと人数足りないし、
なんかこれ、それっぽいですよね!」
何だ、何っぽいと言いたいんだ。
やたらテンションの高い彼女と
同じような数人を宥めながら、
携帯を開き、日時を確かめた。
確かに、数日経っている。
さっきまで居た場所は、
時間の経過がおかしいんだろう。
とりあえず生徒の確認と……。
きっと騒ぎになっているだろうから、
色々と大変な事になりそうだな……。
とりあえずは、
何故か誰もつけていなかった、
教室の電気をつけながら思った。